「夏の立つがゆへ也」(暦便覧)
5月に入り、汗ばむ日が続いています。
これから立秋までの間、暦の上では「夏」です。
立夏の初候は「蛙初めて鳴く」頃ともいわれます。
蛙と言えば、思い出す事があります。
今年は、このご時世の為、春のお彼岸にもお墓参りが出来ないままですが、、、
以前のお墓参りでの出来事です。
父方母方、両方のお墓にて、春のお墓掃除の際にお線香立てを動かすと、中から小さな小さな蛙が飛び出てくることが数回ありました。
最初に居た蛙は、カップルだったのかな?二匹でした。
何となくですが、不思議に初めて会った気がしませんでした。
家に帰って翌朝、その不思議な理由がわかりました。
毎朝挨拶している神棚の横に置いている、もともと祖母の家にあった置物のつがいの蛙さんが、全く同じで大きさも姿も同じでした。
会った気がするのは、毎朝見ている蛙さんたちだったと分かって、不思議だった気持ちが腑に落ち、ほっとしました。
そして、その時にほっとした気持ちから、祖母が大丈夫だと言いに来てくれたと感じて、当時感じていた不安な思いを手放すことが出来たのを、今改めて思い出しました。
現在このご時世で、一人一人がそれぞれ何かしらの不安を抱えている事だと思います。
私も頭では、目の前の事に対応して新しい変化を受け入れよう、と考えています。
しかしやはり、心落ち着かないまま時間を過ごしてしまう事があります。
そうそう、すぐ忘れるが、蛙おばあちゃんと会った時から、先々の事を悩んだり、とりこし苦労するのはもうやめよう、と決めたのでした。
問題が起きた時は、その時に考えつく最善の道を選べば良いと、思い出しました。
神様は、その人が超えられない困難を与えない、と聞きます。
ついつい、すぐに忘れてしまいますが、先の事は先の事です。
今この時、今ここを生きる事、を忘れずに…
昨年までと初夏の休日の過ごし方が変わっても、最高に気持ちいいこの時期、この季節を味わいたいと思います。