「初めて秋の気立つがゆへなれば也」(暦便覧)
暦で秋とはいえ、まだまだ暑さ真っ盛りです。
先日、五山の送り火が灯され、お盆に迎えたご先祖の霊を送る行事が行われました。今年は例年とは違い、このご時世なので沢山の人が集まらないようにと、いつもの様に読めるようには点火しないと言う事でした。
図のように点火位置を縮小されることになったのは残念だと思いましたが、それはそれで珍しい、いつもと違った光景が夜空に浮かびました。
季節を味わい楽しむ風習が多い京都では、決まった食材を食べる慣しも色濃くて、自分の子供時代のような古い日本らしさを感じます。
夏の主役は鱧です。7月の祇園祭は、別名「鱧祭」とも呼ばれるそうです。
6月7月の鱧は「走りの鱧」、8月に入ると「名残の鱧」と呼ばれ、息が出来ないくらい蒸し暑い夏を、終わりを迎える頃になると「さびしいなあ」と惜しまれます。
個室のあるお店で、久々心豊かにランチを頂きました。
最後に出して頂いた鱧ご飯が、私にとっては今年の走りの鱧です。
名残の鱧もまだまだ頂きたいけど、この先世の中はどうなるでしょう、、、
夏になると、とうもろこしのかき揚げがメニューにあれば必ず注文し、一度の食事で二回注文することもある位に大好きです。
今年は外出がままなりませんでしたが、、、
家でも、夏中幾度もとうもろこしご飯を炊きます。
夏がちゃんと暑くても、自然の産物の出来栄えはいろいろで、今回の北海道産とうもろこしは、ちょっと色も薄くて甘さも控えめでした。
〈とうもろこしご飯のレシピ〉
ご飯2合を洗って、分量に合わせた水を入れ塩小さじ1と少しに酒少々を合わせ入れ、身をバラバラにしたとうもろこしを上に入れ、芯も一緒に入れて炊く。
炊き上がりに、バターを入れて黒胡椒をたっぷりかけるのがポイントです。