「陽気とどまりて、初めて退きやらんとすれば也」(暦便覧)
盆地の京都では、まだまだ蒸し暑さがしっかり残りますが、少しづつ季節の空気は変わってきました。
高台寺を散歩していると、この時期だけのユーモラスなおばけ提灯が、料亭の軒先にも下がっていました。
「この時期だけ」が多い京都に来て、季節毎に行事を行った小さい頃の暮らしを思い出します。
我が家には子供が居ないので、大人だけではどうしてもお雛様や五月人形やとお祝いする必要が無く、気がつけば一年が過ぎていたという感覚で長く生きてきましたが、、、
先日、小さな生命が誕生した知らせに喜びを分かち合い、これから先一緒にいろんなお祝いをしていきたいと、まるで孫が出来たような気分をいま味わっています。
そしてまた一昨日、姪のところに生命が宿ったとの知らせが聞こえてきました。
2020 8月末、たしかにもう夏は終わろうとしていますが、、、
昨日の太陽からは、振り絞るようなエネルギーが一杯に降り注いでいました。
地球も宇宙も全ては良い方へ進んでいることを感じます。
私自身としては、季節を感じるツールの一番はやはり食べ物、、、名残りの名残りの鱧の押し寿司をテイクアウトで頂き、今年の夏を食べ納めしました。
さて次は、馬肥ゆる秋。
高台寺ねねの道の「見る像 言う像 聞く像」が示されるよう能動的に、、、
そろそろ外に出て、美味しい秋を体験したいと思います。